Jリーガー3人も加わったタイ代表は親善試合2戦2勝! 日本で好調のチャナティップは?

カテゴリ:特集

佐々木裕介

2018年10月18日

3連覇が懸かるスズキカップ。ライバル国も急成長を見せる

トリニダード・トバゴ戦に臨んだタイ代表。国内組だけで臨んだ香港戦よりもクオリティは格段に上がった。(C) Getty Images

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 日本代表は来年1月に迫ったアジアカップを見据えての準備段階にあるが、タイ代表にはその前に大事な大会が控えている。AFFスズキカップだ。2年に1度行なわれる東南アジア・ナンバーワンを決する優先順位の非常に高い大会である。
 
 16日、タイサッカー協会(以下、FAT)が発表したスズキカップ候補メンバー30人のリストに、タイ人Jリーガーの名前は誰ひとりとしてなかった。ほぼFIFA国際Aマッチデーの期間外に行なわれる大会に、シーズン終盤戦を控える所属先クラブに派遣義務が生じないことが大きく影響している。
 
 インドネシア、フィリピン、シンガポール、東ティモールと同組となった予選グループ。前回大会で決勝を戦ったインドネシアが相席となるものの、上位2か国が抜ける規定ではほぼ問題なく通過すると予想する。しかし問題はそこからだ。
 
 準決勝の相手はマレーシアかミャンマー、また決勝はベトナムと予想する。近年、若年世代の大頭に目を見張るものがある国々ばかり、特に彼らが中心となりアジアの主要大会で結果を残している事実がベトナムにはある。タイにとっても見て見ぬふりはできない存在だろう。
 
 3大会連続優勝が懸かるAFFスズキカップ。国内組で挑むウォーエレファントがどんな戦いを見せるのか。そして年末、アジアカップを戦うチームへ海外組が合流し、どんな融合形を作り上げるのか。セルビア人指揮官・ミロヴァン・ライェヴァツの手腕も楽しみのひとつである。
 
“海外組”と“国内組”。成長過程に起きるジレンマ。タイサッカーも新たな局面を迎えている。
 
取材・文:佐々木裕介
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