仙台――采配的には勝点3だったけど……。
■ベガルタ仙台■
――先発出場――
GK
21 関憲太郎 4.5
フィールドプレーヤーが奮闘したおかげで大きなピンチはなかった。それだけに、最後のキャッチミスは残念のひと言に尽きる。あのワンプレーで勝点2を逃してしまった。あれは絶対にやってはいけない失態だった。
DF
25 菅井直樹 6
機を見た攻め上がりで、右サイドで起点となり、柏守備陣が準備する前にアーリークロスを放り込んでCKを勝ち取った。クロスの精度も昨年より高まっている。自分に求められる役割をしっかり理解して、それを体現していた。
2 鎌田次郎 6.5
CBでコンビを組む渡部や、梁と富田の2ボランチとともに強固なブロックを組み、バイタルエリアでは相手にほとんど仕事をさせなかった。クロス対応も9割以上、勝っていたはず。
3 渡部博文 6.5 MOM
狙いをつけて、縦パスが入ってきた相手を確実に潰していた。工藤もしっかり抑えることができていた。古巣相手に勝点をもたらすゴールを決めただけに高く評価したい。
5 石川直樹 6
あまり前に出てこなかった一方で、守備の貢献度は高かった。左サイドからやられたのも数える程度。安定したパフォーマンスを披露していた。本来は攻撃センスも高い選手。ただ、この日の「しっかり守って」というチーム戦術においてはリスクを冒さずディフェンス面を重視し、与えられたミッションを完遂した。
MF
31 茂木駿佑 5.5
柏のジュニアユース出身だけど、ユースに上がれず、仙台のユースで力を付けて今年トップ昇格を果たした18歳。小柄だけどしっかり走れるし、サッカーをよく知っている印象を受けた。彼も守備に回る時間が長かったけど、今度は攻撃面で活躍を見てみたい。
17 富田晋伍 6
梁と上手くバランスを取りながら、前半は横の関係を乱さず巧みにスペースを消して相手の侵入を阻止。後半は、攻撃になった時には縦の関係をしっかりと保ちながら、彼はCBの前でフィルター役として機能していた。縦パスにも反応鋭くアプローチして相手に前を向かせず、自身の背後へのケアも万全だった。先を読むポジショニングができていて、セカンドボールへの対応も素早かった。
10 梁 勇基 6
昔に比べると攻撃面で少し物足りなさを感じた。シュートもゼロだったし、もっと裏に抜けてからのクロスなど、本来はゴールチャンスを演出できる選手。でも守備的にプレーしていたと思うからしょうがない。危ない場面に顔を出して相手の攻撃の芽を摘んでいたし、富田との好連係で良い仕事をしていた。先制点につながった得意のセットプレーは健在だった。
7 奥埜博亮 5.5
一生懸命に走っていたけど、前から言っているように、彼はトップ下がベストポジションだと思う。今日の試合では2列目のサイドで、守備でチームのために汗をかいていたものの、ペナルティエリアに入ってからのシュートやトリッキーなパスは影を潜めてしまった。言い方は悪いかもしれないけど、言われたことだけをやっているだけ。例えば、2トップが下がってきた瞬間に、前にグッと出ていくとか。そういうプレーが見たかった。
FW
11 金園英学 5.5
FWならやっぱりシュートが見たい。前後半でそれぞれ1本ずつ打っているとはいえ、まだまだ足りない。前線でキープしたり、相手の背後を突く動きも少なかった。前線からの献身的なディフェンスは光ったものの、それだけで満足してほしくない。
20 ハモン・ロペス 4.5
CKから渡部のゴールをお膳立てするヘッドを見せたが、苦しい時間帯に不用意なファウルでこの日、2枚目のイエローカードで退場。突き放すチャンスもあっただけに、チームに大きな迷惑をかけた。仙台は開幕戦でも退場者を出している。2試合連続は問題。
――途中出場――
DF
4 蜂須賀孝治 5.5
守備固めとしてピッチに立ち、途中出場から存在感を見せていた柏の山中を手こずらせる場面もあった。無難にはこなしていた一方で、次にスタメンで使いたいと思わせるようなプレーは見られなかったか。
MF
19 杉浦恭平 5.5
限られた出場時間のなか、相手は同点に追いついて勢いに乗っているというシチュエーションでは、持てる力を発揮するのは難しかった。印象に残るプレーは皆無。
監督
渡邉 晋 6.5
今季は「堅く行く」と言っていたように、手堅い戦略で同点に追いつかれるまではプランどおりだった。正直、あそこまで見事にハマるとは思っていなかったけど、ハモン・ロペスの退場と関のキャッチミスという想定外の事態もあり、連勝とはならなかった。もっとも、ひとり少ないアウェーゲームで勝点1を取れたのは大きい。采配的には“勝点3”だった。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
――先発出場――
GK
21 関憲太郎 4.5
フィールドプレーヤーが奮闘したおかげで大きなピンチはなかった。それだけに、最後のキャッチミスは残念のひと言に尽きる。あのワンプレーで勝点2を逃してしまった。あれは絶対にやってはいけない失態だった。
DF
25 菅井直樹 6
機を見た攻め上がりで、右サイドで起点となり、柏守備陣が準備する前にアーリークロスを放り込んでCKを勝ち取った。クロスの精度も昨年より高まっている。自分に求められる役割をしっかり理解して、それを体現していた。
2 鎌田次郎 6.5
CBでコンビを組む渡部や、梁と富田の2ボランチとともに強固なブロックを組み、バイタルエリアでは相手にほとんど仕事をさせなかった。クロス対応も9割以上、勝っていたはず。
3 渡部博文 6.5 MOM
狙いをつけて、縦パスが入ってきた相手を確実に潰していた。工藤もしっかり抑えることができていた。古巣相手に勝点をもたらすゴールを決めただけに高く評価したい。
5 石川直樹 6
あまり前に出てこなかった一方で、守備の貢献度は高かった。左サイドからやられたのも数える程度。安定したパフォーマンスを披露していた。本来は攻撃センスも高い選手。ただ、この日の「しっかり守って」というチーム戦術においてはリスクを冒さずディフェンス面を重視し、与えられたミッションを完遂した。
MF
31 茂木駿佑 5.5
柏のジュニアユース出身だけど、ユースに上がれず、仙台のユースで力を付けて今年トップ昇格を果たした18歳。小柄だけどしっかり走れるし、サッカーをよく知っている印象を受けた。彼も守備に回る時間が長かったけど、今度は攻撃面で活躍を見てみたい。
17 富田晋伍 6
梁と上手くバランスを取りながら、前半は横の関係を乱さず巧みにスペースを消して相手の侵入を阻止。後半は、攻撃になった時には縦の関係をしっかりと保ちながら、彼はCBの前でフィルター役として機能していた。縦パスにも反応鋭くアプローチして相手に前を向かせず、自身の背後へのケアも万全だった。先を読むポジショニングができていて、セカンドボールへの対応も素早かった。
10 梁 勇基 6
昔に比べると攻撃面で少し物足りなさを感じた。シュートもゼロだったし、もっと裏に抜けてからのクロスなど、本来はゴールチャンスを演出できる選手。でも守備的にプレーしていたと思うからしょうがない。危ない場面に顔を出して相手の攻撃の芽を摘んでいたし、富田との好連係で良い仕事をしていた。先制点につながった得意のセットプレーは健在だった。
7 奥埜博亮 5.5
一生懸命に走っていたけど、前から言っているように、彼はトップ下がベストポジションだと思う。今日の試合では2列目のサイドで、守備でチームのために汗をかいていたものの、ペナルティエリアに入ってからのシュートやトリッキーなパスは影を潜めてしまった。言い方は悪いかもしれないけど、言われたことだけをやっているだけ。例えば、2トップが下がってきた瞬間に、前にグッと出ていくとか。そういうプレーが見たかった。
FW
11 金園英学 5.5
FWならやっぱりシュートが見たい。前後半でそれぞれ1本ずつ打っているとはいえ、まだまだ足りない。前線でキープしたり、相手の背後を突く動きも少なかった。前線からの献身的なディフェンスは光ったものの、それだけで満足してほしくない。
20 ハモン・ロペス 4.5
CKから渡部のゴールをお膳立てするヘッドを見せたが、苦しい時間帯に不用意なファウルでこの日、2枚目のイエローカードで退場。突き放すチャンスもあっただけに、チームに大きな迷惑をかけた。仙台は開幕戦でも退場者を出している。2試合連続は問題。
――途中出場――
DF
4 蜂須賀孝治 5.5
守備固めとしてピッチに立ち、途中出場から存在感を見せていた柏の山中を手こずらせる場面もあった。無難にはこなしていた一方で、次にスタメンで使いたいと思わせるようなプレーは見られなかったか。
MF
19 杉浦恭平 5.5
限られた出場時間のなか、相手は同点に追いついて勢いに乗っているというシチュエーションでは、持てる力を発揮するのは難しかった。印象に残るプレーは皆無。
監督
渡邉 晋 6.5
今季は「堅く行く」と言っていたように、手堅い戦略で同点に追いつかれるまではプランどおりだった。正直、あそこまで見事にハマるとは思っていなかったけど、ハモン・ロペスの退場と関のキャッチミスという想定外の事態もあり、連勝とはならなかった。もっとも、ひとり少ないアウェーゲームで勝点1を取れたのは大きい。采配的には“勝点3”だった。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。