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【セルジオ越後の天国と地獄】有名なコックを招いても、今の日本の現状では安いピラフしか作れないよ

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年07月10日

「欧州組」というブランドもかなり値が下がった。

実力が伴わない柿谷の移籍。報道のされ方も、「セレッソを戦力外に」なら、まだ分かるけど……。 (C) SOCCER DIGEST

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 代表監督の後任人事のほか、スイスのバーゼルが柿谷に興味を抱いているとか(※7月8日に移籍決定が発表された)、新たな海外移籍の噂もニュースになっているね。
 
 これがワールドカップ前なら、話題性のあるニュースとして扱われたかもしれない。それなりの関心を引いて、ファンの期待も高まったとは思う。だけど今となっては、そこまで大々的に報じる必要性はまったく感じないよ。
 
 柿谷は、グループリーグで1勝もできなかったチームで、レギュラーさえ掴めなかった選手だ。実力が高く評価されたとは到底思えない移籍なんて、取り上げる価値もない。今、「移籍」という言葉を使ったけど、もはや「留学」と言ってもいいぐらいだよ。
 
 ワールドカップが終わった瞬間に、「柿谷が欧州移籍へ」なんて記事を出すのはどうかと思うよ。メディアを含めて、周囲からは天才ともてはやされた24 歳は、今季のJリーグではまだ1点しか取っていないよね? 今回の報道が「セレッソ、柿谷を戦力外に」だったらまだ分かるけどね。
 
 こうした流れを見ると、日本人は相変わらず欧州移籍をポジティブに捉えているようだけど、ブラジル大会での惨敗を受け、「欧州組」というブランドもかなり値が下がったのではないかな。前回の南アフリカ大会と比べ、ザックジャパンでは欧州組の数は増えたにもかかわらず、結果は4年前よりもひどいものだったんだから。いつまでもハリボテのブランドにすがっているようでは、本当の意味で日本サッカーの強化につながっていかないだろうね。
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